EBM(証拠に基づいた医学)という観点からみれば、効果は認められないそうである

母乳率や母乳期間という点からそういう見解なのである。


しかし、母乳という関心、心の準備という点からみれば、その点は重要である。

なぜなら、今回、米小児科学会において、母乳栄養のメリットがずいぶん明らかにされたからである。


読売新聞より、

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050307so11.htm


簡単に言うと、生後6か月まで乳児を母乳のみで育てることを強く求める勧告を発表した。

勧告は、米小児科学会誌2月号に掲載されている。


母乳の利点として、


乳幼児の感染症、糖尿病、肥満、ぜんそくなどの発症頻度が減少する。乳幼児の脳の発達が促進される。

母親の乳がんや子宮がん、閉経後の骨粗鬆(こつそしょう)症の発症頻度の低下。


今回は最新の研究成果をもとに母乳栄養は、母子双方に有益であることを強調した。


私の総合的な見解はと言うと、妊娠中の乳首の刺激は、子宮収縮を起こすのでお勧めできない。また、乳房のマッサージも効果が証明されていないのでお勧めできない。


妊娠中にマッサージをするよりも、むしろ、分娩後に頑張ればよいのだと納得して、お産の後に早めに赤ちゃんに接するようにして、母乳の授乳時間と吸わせる回数に制限を与えないことが母乳栄養の確立に重要であることが一方で証明されている。