ピークは去った感があるが、毎日何とかならないか聞かれて、いつも同じことを答えている自分にだんだん嫌気がさしてきた。

そう、抗アレルギー剤は、妊婦はダメだが、抗ヒスタミン薬のクロルフェニラミンという成分は妊婦は許されている。つまり、ポララミンという薬が有名だ。我慢することは無い。耳鼻科医は躊躇して妊婦には点眼薬や点鼻薬しか処方しないが、飲める内服薬はあるのだ。しかし、授乳中は原則ダメです。

 

また、お腹がかゆいんですという妊婦さんは季節を問わず多い。

今日も現れ、お腹をボリボリ掻いているのが印象的であった。そう、これは妊娠性掻痒と呼ばれる症状で、とにかく妊娠後期は特に皮膚がかゆいのが普通であるが、病的にかゆい人は可哀相である。ボチボチした湿疹を伴うのを妊娠性掻疹という。

これまた、一般的に花粉症の内服薬に入っている抗ヒスタミン薬のクロルフェニラミンという成分は有効でよく処方する。安全だが、抵抗感のある妊婦さんにはクリームのみ処方している。

そして、エビデンスに基づいた医療によると、なんとアスピリン(バファリンのこと)が有効であるようだ。量はなんと一日量が600mgを4回という。

うーん。いくら研究で安全で有効と証明されても、妊婦にかなりの量のバファリンを持続的に飲ませる処方をするのは私でさえ抵抗があるなー。

これは、まだ採用するのは止めておこう。自分が気になるものは採用しないことにして、しばらく情報収集するのが賢明だ。