入院して分娩中の妊婦の歩行、運動は分娩を速やかにし早める効果があるかのように言われてきたが、特に効果は無いということが証明された。

これは、98年のNew England Journal of MedicineにてBloomらによる大規模な研究結果が掲載された。この雑誌に掲載されたら最後、私たちはもうその事実にひれ伏して従うしかない程の公明正大で超一流雑誌なのである。

よって、またもや、今までの慣習に逆らうようで、ベテランの産科関係者のヒンシュクを買うかもしれないが、分娩中の妊婦が分娩が進行しないからと言って無理に歩かせたりしても、別に分娩時間は短縮しないのである

ただ、歩いても副作用は無いので、妊婦が歩きたいと希望すれば歩いても良い。しかし、胎児心拍数モニタリングができないので、ほどほどにして欲しいものだ。